2015/03/19

La cena l'ultimo giorno / 最終日のディナー

飛行機がキャンセルされたことは忘れて、ローマで最後のディナーを楽しむことに決定!予約したのは、4日前にも行ったRistorante La Tavernetta 48。19時ジャストにお店に着くと、最初の客だった。

まずは食前酒のスパークリング・ワインが出される。メニューは安心のJAPANESE(笑)

水とビールを頼むとワイングラスは片付けられてしまう。


まずは野菜のフリット。サクッと揚がった衣の塩気と野菜の甘みが最高だった。

モッツァレラチーズとトマトのカプレーゼ。

メインは魚介のグリル。魚介のグリルは今回の旅行で食べた食事の中一番美味しかった。イタリアに来ても魚介が最強だな。

娘が食べたのはアサリのパスタ。

最後はカフェ・アメリカーノで締めくくり。日本の2倍位の濃さでアメリカーノとは程遠い感じはするけど、エスプレッソ独自の味があるのでカフェ・アメリカーノに間違いはないと娘の弁。

食事の帰りにジョリッティで、これまた最後のジェラート。左はオリジナルのイタリアン・オペラとレモン的な何か(忘れた)、右はピスタチオとチョコ系の何かだったと思う。

イタリア最後のディナーは大満足!
そう言えば、隣の席に座ったドイツの老夫婦2組に、大学で学んだドイツ語の知識を総動員して、"Ich komme aus Japan"と話しかけたら、"My daughter and grand child live in Tokyo Japan..."と英語で話してくれた。まあ、ドイツ語で言われても分からないけど。

One of your flights has been canceled / ご搭乗便は欠航となりました

楽しかった旅行を振り返りながらホテルまで帰ってきたとき、娘がひとこと「明日の飛行機のチェックインした?」
おお、23時間前のチェックインをすっかり忘れていた。さっそく、オンライン・チェックインをしようと、ルフトハンザのアプリを立ち上げると、目を疑う画面が。えっ、欠航?!

娘がネットで調べて「ルフトハンザ、ストしとるらしいよ」と。ルフトハンザのヨーロッパ路線がスト突入で大量に欠航になるらしい。
どうすりゃあええんじゃろう?!あーあ、順風満帆な旅行の最後にこれかよ!・・・

このままでは予定の日程で日本に帰られないことは間違いなさそうなので、なんとか便を変更するしかない。でも、日本のコールセンターは終わっているし、ローマのルフトハンザの電話番号も分からない。これはホテルに頼むしかないなあ、ということでフロントに話をしに行った。
フロントで「明日の帰りの飛行機がストでキャンセルになった。」と言うと「延泊するのか?」と、呑気というか自己中な返事に苦笑。
「いや、日本に帰るために便を変えたい。ルフトハンザの電話番号が分からないので、電話して欲しい」と伝えると、電話番号を調べて電話してくれた。でも、ルフトハンザのコールセンターは混んでいてオペレータには繋がらない。
しばらく頑張ってくれたが、「もうこれ以上は無理なので自分で対応して欲しい」と。「でも、困ったことがあったら必ず力になるから」と言ってくれた。

教えてもらった電話番号を控えて部屋に帰って、娘に状況を話す。
「ローマ〜フランクフルト便を違う航空会社に変えることができれば、予定通り帰られる。でも、変えた便の時間が遅かったら、フランクフルト〜羽田が翌日の便になるかもしれん。そのときは、フランクフルトで1泊になるかも。」
すると娘は「じゃあ、フランクフルトに1泊して、フラクフルトも観光しよう!」と前向きというか、呑気なことを言い出す。
何かやらないと始まらないから、ルフトハンザに電話をかけてみる。予想通りイタリア語のテープが流れるが、インターナショナルは何番というのはなんとなく分かるので、番号を押して待つ。でも、テープが流れるだけでオペレータには繋がらなかった。
もうこれ以上は無理と諦め、ホテルのフロントにもう一度お願いに行って電話を依頼する。今回は10分以上頑張ってくれたが結果は同じだった。もうこれは明日の朝早く空港に行って手続きするしかないと諦めて、翌朝のタクシーの手配を1時間前倒しして部屋に戻った。

もう一度ウェブで確認すると、Unfortunately one of your flights has been canceled. This results in a change to your itinerary.  しかもドイツのコールセンターに連絡しろかよ!


Ultima Passeggiata / 最後の散策

ホテルに戻って一休みしてからローマの街をもう一回り。石畳の道を歩いて、ナヴォーナ広場に向かった。

ナヴォーナ広場の南端、ムーア人の噴水側のベンチに腰掛けて、ローマ旅行を振り返りながらボーッと過ごす。自撮り棒を売るバングラディシュ人、叩きつけると「ビャ〜ッ!」と鳴るスライムのような気色悪いオモチャ。観光客に混じって地元の子ども連れもいた。

パンテオンは相変わらず絵になる。

ヴェネツィア広場まで歩いてから、初めての通りを回って帰った。

トレビの泉まで来ると、まあ沢山の観光客。これだけ混めばスリがいるかも、ということで早々に退散した。

歩き疲れたので、ホテル近くのBARで一服。カフェ・アメリカーノを飲みながら「はあ、長かった旅行もあとわずかだなぁ。」いつもの旅行なら、ちょっとセンチになるところだけど、今回は過去最長の2週間。ここまで期間が長いと、少しほっとしたような気持ちもあって、いつもとは違う不思議な感じ。

Pepy's Bar

ジェズ教会の後は、バスでSma superstoreまで行ってお土産を買った。買い物の後は、デプレティス通りをスペイン広場を目指して歩いた。途中、気になっていた通り沿いのBARでお昼ご飯にした。
テイクアウトもできる店の中は半分以上が外国人観光客で、陽気なおっちゃんがイタリア語訛りの英語で接客してた。ローマのおっちゃんはみんな陽気だったなぁ。

注文したのは、ピツッア・スライスとクラブ・サンド。


飲み物は、ノン・ガスとコカコーラ・ライト。コーラが4.5ユーロという以外は納得のの合計16ユーロ。

Chiesa del Gesù / ジェズ教会

ジェズ教会はミネルヴァ教会からは歩いて2〜3分で到着。この教会はイエズス修道会の母教会として建設された。

教会に入ると、黄金に輝く柱、アーチ、天井を飾る美しいフレスコ画が作り出す荘厳な雰囲気に圧倒された。さすが、イエズス会の総本山。



身廊の天井にはバチッチャのフレスコ画「キリストの御名の勝利」。立体感でいっぱいの細部は、いくら眺めてもこれが絵なのか造形なのか分からない。ラファエッロやミケランジェロにも負けない迫力。




教会右手には、16世紀に来日し中国で死去したフィランチェスコ・サヴェリオ(フランシスコ・ザビエル)の礼拝堂がある。

祭壇には、異国の地で多くの人に洗礼を与えたザビエルの右手が飾られていた。日本人には、体の一部をミイラ化させて飾るという感覚はちょっと理解できない。




Basilica di Santa Maria sopra Minerva / サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会

ローマ初日に入れなかったサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会。正面のファサードは極めてシンプル。ここの教会も入場料は無料。ローマの教会はほとんどが無料だった。

教会に入ると、青い天井が美しい。

清楚な雰囲気が漂う教会の中。


ベノッツォ・ゴッツォリ作の「聖母子」。

フィリッピーノ・リッピ作のフレスコ画。中央は「あがないの主イエス・キリスト」

教会を出ると、フィレンツェのGRAND HOTEL MINERVAと似た外見のMINERVAホテルがあった。姉妹ホテルだろうか?
近くには法衣やキリスト教関係の道具を売る店がたくさんあった。






Piazza Navona / ナヴォーナ広場

続いては、初日雨の中来たナヴォーナ広場。この公園は、紀元1世紀の後半に作られた競技場が始まりらしい。
一番南側にあるのはムーア人の噴水。中央にいるのがイルカと戦うムーア人だとか。



広場中央にあるのは、ベルニーニ作の四大河の噴水。中心のオベリスクはマクセンティウス帝の競技場から運んだもの。



一番北側は、ネプチューンの噴水。


Fontana di Trevi / トレヴィの泉

ローマ観光最後の日、行きたいところもあまり残っていないので、雨で残念だった名所巡りを始めてみる。まず最初はトレヴィの泉。

二人とも投げたコインは小さな池には入らなかった。再びローマに帰って来られるか?


その後は、こんな石畳の道を歩いて。コルソ通りを渡って更に進む。この通りはちゃんと歩行者用の信号がある現代風の道路。

 道端に小さな噴水があったり、古代の円柱の後ろが普通の建物だったり。

パンテオン前を通りかかる。この旅行中、毎日1度はその姿を見た気がする。


こんな噴水も。