2020/07/12

星空

夕陽を見ておもろに帰ってシャワーを浴びてさっぱりした後、与那国の美しい星空をしっかり見るために、人灯りのないところまでバイクを走らせることにした。
目指したのはサンニヌ台。明るい時には、何も考えなくても行けるところなんだけど、夜中に街灯のない細い道をバイクの灯りだけで走るのはマジ怖かった。


サンニヌ台の駐車場に着くと、周りに灯りはゼロ。スマホのライトを付けないと、真っ暗で何も見えず。
写真はiPhoneの星空撮影アプリで撮った写真を補正したもの。このモヤは雲なのか星なのかがよく分からないところが辛いけど、とにかく星の数が半端じゃなかった。
帰り道も怖くて、周回道路を比川を回って帰ったけど、やっぱりドキドキした(苦笑




西崎の夕陽

どこで夕陽を見るか?ダンヌ浜か、夕陽の見える公園か、西崎か?と考えているうちに、西崎まで来てしまったので、ここで夕陽を見ることに。
到着した19時少し前は、日の入りまで1時間前くらい。灯台の下で、ボーッと海を眺めて日没を待つ。暑い!



19時過ぎにひとり旅のお兄ちゃん、それから15分ほどして同じく一人旅のおっさんがやって来て、合計3人の男どもで日本最後の夕陽をただひたすら待つ。
何度も与那国に来ているというお兄ちゃん(岡山出身で、沖縄本島在住)と二人で、「ここではきれいな夕陽はあまり見えないですよね」と、もう一人のおっさんに教えているうちに日が沈み始めた。
3人の感想は「うーん、イマイチ」最後に来たおっさんが、一昨日波照間で撮ったという写真を見せてくれて「こっちの方が綺麗ですね」と言うので、他の二人も同意見。
まあ、それでも例年よりは綺麗だったなぁと思いながら、バイクを走らせていると、久部良漁港で振り返った空が西崎から見た夕陽よりも綺麗だった。




晩ご飯

この日の宿泊は3名。食堂にある3つのテーブルに分かれ、同じ向きを向いて食するコロナフォーメーション。寂しいけど、しょうがないか。
沖縄らしい料理をということで、テビチの煮たやつと何か忘れた魚の刺身とすまし汁。安定の美味しい晩ご飯でした。
この後、夕陽と星空を見に行くつもりなので、ビールはなし。


与那国の風景

台湾方面を除いて、雲ひとつない青空が広がる最高の天気(苦笑
午後は、与那国の美しい景色を心に刻む時間に決定。最初に向かったのは、海の色の美しい軍艦岩。太陽を背にして見ることのできる正午過ぎてからの海の色は絶品。



続いては東崎。ここも太陽を背にする午後の色は格別。真っ青な空と渡難ブルーの海をバックに東崎の草原の緑がとても優しい。
8月になるとこの緑の草原が、暑さに負けて茶色になってしまうので、7月上旬の晴れが最高の組み合わせ。


租納港の普通の景色。ボートが留められているだけだけど、波のない水面でボートが浮いているような透明度。


もっとも与那国らしい景色の続く、南道路から立神岩、東崎にかけての島の南側の道路と海の景色。美しい渡難ブルーの海が水平線の彼方まで続いている。初めてこの景色を見たときは、あまりの美しさに涙が出た。








最後は、東崎から租納に帰る道。まだまだ高い太陽が、西の海をキラキラ光らせる景色も与那国で好きな景色のひとつ。
こんな時も必ず「台湾見えんかなぁ?」と思ってしまう(笑


わかなそば

海んちゅ食堂に電話したら、コロナの影響で7月中は昼営業をやっていないと言われたので、お昼ご飯は比川のわかなそばに決定。
ここも毎年来ているけど、安定の美味しさ。そばの並を頂いて、満足、満腹。


与那国島一巡り

朝ごはんの後、与那国ホンダで原チャリを借りる。
今年も帰って来たよと、与那国島一巡りに出発。

おもろの前から東に走って、与那国小学校の横、オネマヒナの前を通り過ぎ、与那国の内陸部を東に進むと左手に風力発電の風車が見えてくる。
テキサスゲートを超えて、東崎展望台の駐車場まで来ると、真夏の太陽に海がキラキラ光って、真っ白い雲がニョキニョキ立ち上がる、エネルギーいっぱいの景色が広がっている。ずっと沖には西表島が見えた。




東崎はこのエネルギー感が最高なんだよなぁと、自己満足したところで、島を時計回りに進むことに。
立神岩展望台に寄り、立神岩にご挨拶して、南道路を通って西崎へ。
すばらしくいい天気なんだけれども、例年通り台湾方面には雲の幕が引かれていた。




西崎には、一昨年の天皇皇后両陛下ご訪問の記念碑と、昨年の「3万年前の航海再現プロジェクト」の記念碑が建てられていた。
航海再現プロジェクトは、昨年の旅行で与那国最終日に台湾から出港して、島を出た次の日に与那国に到着したんだった。




「今年も台湾は見えないんだろうなぁ」と半ば諦めつつ、久部良漁港を通って、久部良バリ方面へ。この辺りに久部良フリシという地形があるはずなんだけど、ビーサンじゃ危ないと言われたので、なんとなく不思議な岩を写真に撮ったところで元の道に引き返す。



久部良バリの駐車場近く、製塩所跡(?)のそばに不思議なパラボラアンテナがあり、クルクル回っていたのが近づいたら動かなくなった。自衛隊の駐屯地ができてから、色んなアンテナや鉄塔が立っているから、これもその内のひとつなんだろうか?


ここまでで島を約3/4週したので、このまま1周してしまうことに。
ダンヌ浜に着いたのが10時過ぎ。日焼け止めの塗り方が足りなかった首筋がヒリヒリ始めたので、Tシャツ脱いで塗り直す。



暑さを避ける目的もあって、Tシャツ買いにオネマヒナに寄ったら「11:30まで外出してます」の張り紙が。時間つぶしに、近くの六畳ビーチに立ち寄る。相変わらずの美しさ。
今年はビーサンしかないので、浜まで降りることは諦め、崖の上からボーッと海を眺めて過ごした。



12時前にオネマヒナに行くと、今年も砂月さんは不在。「相性悪いなぁ、2回に1回だなぁ」と思いつつ、与那国観光協会の会長であるダンナさんと一年ぶりの再開を祝い、最近与那国中継のあったヒルナンデス(ダンナさんも出演、カメラも担当)やDr.コトーの再放送の話とか、コロナで観光客が激減してしかも今年から会長なんで大変なんですよ、などなど話をして帰った。
この日の晩、おもろの女将さんと島のことを話しているとき「オネマヒナの龍門さんが観光協会の会長になって、島が少しでも良い方に変わってくれたらと期待している」と言っていたのが、何かとても印象に残った。

ティンダハナタ(ティンダバナ)

本日、快晴。
朝ごはんの前に、お散歩。
この田原川のほとりから見上げるティンダハナタが好きで、与那国に泊まると毎朝ここに来ている気がする。



いつもの美味しい朝ごはん。
他の客がいたら、嫌いな納豆を食べてもらうのだけど、今年はひとりの朝ごはん。
「臭っ!」とか思いながら納豆も食べる。
この年になって、好き嫌いを克服させられるとは、与那国パワー恐るべし。