2015/03/14

Façade / ファサード

フィレンツェで訪れた教会のファサードを振り返ってみる。
Wikipediaによると、ファサードとは建物の正面デザインで、英語のfaceと同根だとか。

まず最初はグランド・ホテル・ミネルヴァの部屋から毎日眺めたサンタ・マリア・ノヴェッラ教会。ファサードはシンプルな幾何学模様で構成されている。教会も大きすぎず、清楚な美しい教会。横からのシルエットも美しい。

続いて、ミケランジェロによるファサード案もあったが、結局未完成のままのサン・ロレンツォ教会。外壁の質素さに比べて内部は豪華。

フィレンツェの中心から少し外れ、静かに佇むサンタ・クローチェ教会。ファサードは19世紀に完成したとのこと。内部は広くて、ミケランジェロやガリレオ等、フィレンツェの有名人のお墓がある。






最後はやはりサンタ・マリア・デル・フィオーレ教会。まさに、フィレンツェを代表する教会。1296年に建設が始まり、クーポラが完成したのは140年後の1436年。ファサードが完成したのが19世紀末という、サクラダ・ファミリアもびっくりするぐらい長期間かけて完成した教会。白、緑、ピンク3色の大理石が眩しいくらいに美しい。ファサードだけでなく、クーポラの裏側までが大理石張りである上に、沢山の彫刻が並ぶ超豪華な教会。でも、内部はいたってシンプル。















正面から側面にかけては大理石が白いが、クーポラの方に回ると、大理石の汚れが目立ち、少しずつ清掃しているようだった。

Florence Night / 夜のフィレンツェ

食事の後は夜のフィレンツェを散歩。ヴェッキオ橋では、かっこいいお兄さんがギターを弾いて歌ってた。

シニョーリア広場に来ると、ヴェッキオ宮のタワーとネプチューンの像が赤くライトアップされている。赤いライトアップの趣味がいいとは思わないけど、目立つには目立っていた。

ドゥオーモまで歩くと、イタリアの白バイならぬ黒バイ。イタリアのポリスはかっこいい人が多かった。


Trattoria 4 Leoni

夕暮れ時、フィレンツェのブランド・ストリートを抜けてサンタ・トリニタ橋まで歩いた。ここから見えるヴェッキオ橋はなかなかの景色だった。

フィレンツェ最後のディナーは、知人からfacebookで紹介されたTrattoria 4 Leoniに決定。
お店には18時に着いた。「予約がないけど大丈夫?」って聞いたら、「19時半までならいいよ」との返事。

席に案内されるとき、日本女性らしい店員もいるのが見えたが、イタリア人のお兄ちゃんが付いてくれたので、英語メニューの内容を確認しながら注文。まあ、3日目にもなれば、なんとなく分かって来るものだと自画自賛。
注文したのはアボガドサラダ、パスタ(二人でシェア)、ステーキにポテトのグリル。あれ、もう1品あった気がするけど写真がないので記憶違いか。

アボガドもチーズも美味しかったけど、例によって緑の野菜は日本人には葉っぱすぎた。一番外側の葉っぱは、白菜の一番外側の硬い葉っぱのようで食べられず。これは食べるものなの?

ミートソース、トマトソース、カルボラーナ、海鮮、何度も食べたパスタにハズレはなかった。さすが、イタリア!最初から二人分に取り分けてサーヴしてくれました。

フィレンツェ名物のTボーンステーキは1kgというのでパスして、小さいピッコロを注文。これでも4〜500gはありそう、どこがピッコロなの?
焼き加減を聞かれたときにミディアムで頼んだのに、ほとんどレアのような焼き加減。レアを頼んだらどんなのが出てくるのやら?
和牛のようなとろける旨さはないけれど、肉の味がしっかりしたとても美味しいステーキだった。味付けは塩胡椒のみ。

お兄さんのお勧めで頼んだポテトのグリル。一体どんなのが出て切るのかと思ったら、油を付けてグリルで焼くのだと。これはポテトフライよりもさっぱりして美味しかった。

飲み物は、相変わらずビール。ビールを頼むと、お店の人はちょっとがっかりした感じになる。どうやらワインを飲んで欲しいみたい。イタリアのビールも美味しかった。

日本人のお姉さんが挨拶に来てくれたので、〆にエスプレッソとショートケーキを注文。エスプレッソは、最初からこれだけの量。最後にお姉さんが写真を撮ってくれた。


Officina Profumo-farmaceutica di Santa Maria Novella / サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局

現存する世界最古の薬局、サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局。その本店は、ホテルから歩いて5分ほどのところ。
玄関をくぐると、いい香りがただよっていていて、廊下を通って店舗(?)に入ると、薬局というよりは超豪華な高級化粧品店。フィレンツェならではと言うか、教会にも負けない内装だった。



娘は選びに選びまくった末に、お気に入りの香水を買って大満足。これは自分のお金で買った。


Chiesa di Santa Croce / サンタ・クローチェ教会

最後に訪れたのはフィレンツェの有名人が眠るサンタ・クローチェ教会。中心から少し外れているためか、ドゥオーモ周辺に比べて観光客は少なめ。ゴシック建築で大きなクーポラはないが、ドゥオーモに負けないくらい大きな正面のファサードだった。

正面左にはフィレンツェ生まれの詩人であり哲学者、政治家でもあるダンテの像。

教会左側のオフィスでチケットを買って教会に入る。

教会の中は広く、ドゥオーモに比べると豪華。自由に歩けるところが多く、はいっちゃいけない所に入っておじさんに叱られた。イタリア語で「入るな」と書かれても、それは分からんわ...




有名人のお墓シリーズ。
最初は「君主論」を書いた思想家にしてフィレンツェの外交官であるマキャヴェッリ。

隣はダンテ。これはお墓ではなく、記念碑。

続いて、ミケランジェロ。ひときは豪華なお墓。

反対に回るとガリレオ・ガリレイのお墓。望遠鏡を持っている。

イタリア人はドクロ好き。どこの教会にもドクロの模様があるけど、こわくないのか?

教会と隣り合わせの美術館にも行ったが、ほとんど記憶がなくなっている。


台車燃えてます。

T.ガッティ作のフレスコ画「最後の晩餐」。

教会から出るとおじさんが作るシャボン玉で、子どもたちが遊んでいた。この公園は自撮り棒を売るお兄さんも少なく、なんかいい所だった。