教会に入ると、黄金に輝く柱、アーチ、天井を飾る美しいフレスコ画が作り出す荘厳な雰囲気に圧倒された。さすが、イエズス会の総本山。
身廊の天井にはバチッチャのフレスコ画「キリストの御名の勝利」。立体感でいっぱいの細部は、いくら眺めてもこれが絵なのか造形なのか分からない。ラファエッロやミケランジェロにも負けない迫力。
教会右手には、16世紀に来日し中国で死去したフィランチェスコ・サヴェリオ(フランシスコ・ザビエル)の礼拝堂がある。
祭壇には、異国の地で多くの人に洗礼を与えたザビエルの右手が飾られていた。日本人には、体の一部をミイラ化させて飾るという感覚はちょっと理解できない。