両側の壁に沿って座れるようになっていたので、北側の壁の近くで席が開くのを待った。ひとりが席を立ったので娘を座らせると、娘の隣に座っていたおばさんが、すこしずつ横にずれて、一人分の隙間を開けてからニコッと笑ってくれた。「グラッチェ!」とお礼を言って隣に座らせてもらい、3層になった壁画、天井画と正面の壁画「最後の晩餐」をゆっくり鑑賞できた。壁画や天井画は斜め下から見られることを意識したバランスで描かれており、天井に向かってよくもこんなものが描けたものだと感心する。
1980年から約20年にかけて修復されたフレスコ画は本当に色鮮やかで、500年前の作品とは思えない美しさだった。
システィーナ礼拝堂は写真撮影禁止なので、以下はWikipediaからの引用。
システィーナ礼拝堂内部の東壁面と北壁面
三層に別れたシスティーナ礼拝堂の内部壁面。下から、金銀の布を描いたフレスコ画、キリストの生涯を描いたフレスコ画、歴代ローマ教皇の肖像とキリストの祖先たち。金銀の布が絵だと気づいたのは随分経ってからだった。
ボッティチェッリとその工房が描いた『モーセの試練』。
ミケランジェロが描いた天井画「アダムの創造」。神が人間を創造し、命を与えるエピソードの象徴となっている、システィーナ礼拝堂のフレスコ画の中でも世界的にもっとも有名な作品。
「エリュトレイアの巫女」は筋肉質。
「デルフォイの巫女」
システィーナ礼拝堂主祭壇の「最後の審判」。