2022/05/05

水平線

絶海の孤島、与那国行くといつも思うのは「水平線」のこと。「水平線はどこまで水平なのか?」という間抜けな疑問。
眼鏡をして見る水平線はアーチ状に見えるけど、眼鏡を外してみると、かなり水平にみ見える気がする。眼鏡が水平を湾曲させているんだよな、と思った南牧場。


立神岩展望台でベンチに座って南側の手すりの上に水平線を眺めた後、東を見ても西を見ても手すりの上に水平線が見えることに気付いた。これが水平線がどの方角にも平らにあることの証明では?
少し引いて、iPhoneを広角にして撮ると、目で見た感じと同じ写真になる。


そんなことを考えていて思ったこと。
この立神岩展望台のベンチから見える南側の景色が、与那国で一番好きな景色のひとつ(立神岩の見える西側の景色よりも)である理由が分かった気がする。

ここから眺める南側には水平線があるだけで、他に何もない。遠く空の向こうまで、ただただ海が続いているだけで、人工物はもちろん、島影も何もない。
この何もなさが、ゴミゴミした日常の暮らしと違っていていいのだと思う。