車に駆け寄ってご挨拶すると、今日のツアーは八幡さんとの二人だけらしい。「夕日を見るだけだから、のんびり行きましょう」と八幡さんが笑う。いつかの八幡さんと二人だけの石垣北部のデイツアーがきつくて、昨年は楽チンな仲間川ツアーを選んだことが伝わっている模様(笑)
車を5分ほど走らせて、石垣港の東の漁港に到着。カヤックを車から降ろして「漕げますよね?」の質問。「パドルの持ち方だけ教えてもらったら大丈夫です」と答えて、パドルを握ってみせる。「それでいいですよ」ということで、ツアー開始。
漕ぎ出すと、右手にサザンゲートブリッジ。「行ってらっしゃ〜い!」という声が橋の方から聞こえたが、八幡さんにも誰か分からないらしい。
おっかなびっくりで漕ぎ始めた1年ぶりのカヤックは、風がなく波も穏やかで、スイスイ進む。「意外といけるじゃん!」
夕日ポイントまでは八幡さんと話しながら並走。
今日のツアー客がひとりきりだったので「ちゅらねしあはお客さん多いんですか?」と聞くと、あまりはやってないらしい。ショップ立て直しのために神奈川から石垣に戻って来ることになったとか。ただ、賃貸住宅が慢性的に不足しており、家族の引越しが遅れているとのこと。石垣の観光客が増え、それに対応するサービスの人が増えてアパート不足、その上、尖閣の問題で海上保安庁も増員になって、職員の家族も含めた住居が足りていないのだとか。
ちゅらねしあを簡単で楽しいだけのレジャーを提供する店ではなく「身の丈+10cmの体験」を提供するショップにしたいという思い、八幡さんを慕ってくる若者のためにガイドを職業として年収も含めてしっかりしたものにしなければならないというオーナーとしての責任、いろいろ聞かせてもらいました。
石垣や西表のレジャー産業が自然の保護よりも利益優先になってきているという危惧も。
写真を撮ろうと漕ぐのを止めると八幡さんはスイスイ先に進んでしまう。写真は夕日に向かって漕ぐ八幡さん。
漕ぎ出して30分余りで防波堤の端っこの夕日ポイントに到着。遠くに竹富島が見える。
波に揺られながら夕日が沈むのをぼーっと眺める。まさに「黄昏」、世界が金色に変わって行く。
次の2枚は八幡さんに撮ってもらった写真。カッコよ過ぎ!
夕暮れカヤックツアーの経路はこんな感じ。合計7kmと少し。久しぶりに漕いで、また漕ぎたくなったかも。宮島の鳥居をくぐるツアーに行ってみるかなぁ。